離婚や財産分与、慰謝料などでお困りではありませんか
元調停委員・行政書士夫婦が離婚・相続の解決をお手伝いします。

別居中の夫名義預金(共有財産)引出しに違法性はないー裁判例

別居中に、一方が預貯金その他の共有財産を持ち出したり、生活費等に費消した場合に、他方がその返還を求めることは、訴訟までいかなくても離婚調停などで実際に見受けられます。 紹介する裁判例は、別居間もない時期に、夫名義の預金か…

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基準時に存在しないか、その後の滅失財産は財産分与対象にならない。

別居時や離婚時等の基準時に存在しない財産は離婚時の財産分与の対象とならないのが原則です。 夫婦の一方が別居前等に多額の預貯金を払い戻してしまうことは、離婚ケースで少なからず見られます。払い戻した預貯金を自分名義の口座に預…

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婚姻30年中、13年別居していても年金分割は0.5(裁判例)

東京家裁平成20年10月22日審判。婚姻期間30年中、13年別居していた事案で以下のように判示。 対象期間における保険料納付に対する夫婦の寄与は、特別の事情がない限り、互いに同等と見るのを原則と考えるべき。 いわゆる3号…

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同居期間が短い事は、年金分割の特別事情にあたらない(裁判例)

名古屋高裁平成20年2月1日決定。 厚生年金保険法78条の2第2項は、裁判所は当該対象期間における保険料納付に対する当事者の寄与の程度その他一切の事情を考慮して年金分割における按分割合を定めることができる旨規定している。…

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浪費や財産隠匿は、年金分割に関する特別事情にあたらない(裁判例)

広島高裁平成20年3月1日決定。 按分割合を定めるに当って、事実上の離婚状態にあることが客観的に明白な破綻別居期間を対象の婚姻期間から除外すべきであるとしても、別居したことから直ちに、婚姻関係が破綻して事実上の離婚状態に…

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別居とその後の家庭内別居は、年金分割の特別事情でない(裁判例)

札幌高裁平成19年6月26日決定。 定年退職の7年前から別居したこと及び定年退職後の7年間の家庭内別居をしたことは、保険料納付や掛け金の払い込みに対して元夫が特別な寄与をしたとは言えないとして、0.5の年金分割(合意分割…

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年金分割の按分割合に関する裁判例を集約して解説します 

離婚時年金分割制度が施行されたのは、2007年(平成19年)4月1日で、その内、3号分割制度が施行されたのは2008年(平成20年)4月1日です。(2007年度は合意分割のみ施行。)まだまだ、短い歴史しかないことや、内容…

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年金分割しない合意を有効として、年金分割審判を却下した裁判例

年金分割をしない私法上の合意については、無効説と有効説があります。 無効説は、年金分割請求権は、両当事者の婚姻期間の標準報酬を改定する請求を年金制度の実施機関である年金事務所に求める権利なので、公法上の権利を私法上の合意…

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裁判で、不倫相手から離婚慰謝料を請求する場合は、特別な事情が必要

第三者が、配偶者の一方と不貞行為を行った場合、他方配偶者は、第三者に対して、不倫の事実を知ってから 不法行為の時効期間 である2年以内に提訴して、肉体関係や性交等の外形的事実を立証すれば、不倫慰謝料を請求することができま…

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裁判では、婚姻が破綻状態にあると不倫慰謝料を請求できない

法的には、夫婦であっても、夫婦間の争いが絶えず、婚姻が既に破綻している場合まで、民法770条1項1号の貞操を守る義務が求められるのでしょうか? 最高裁平成8年6月26日判決は、「甲と乙との婚姻関係が既に破綻していた場合、…

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